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History of Ardbeg

アードベッグの歴史

Distillery Is Founded

蒸溜所の設立

アードベッグ蒸留所は、アイラ島南部の海沿い、大西洋の波に洗われる岩の多い小さな岬に1815年に設立されました。蒸留所は数奇な過去をたどり、80年代には閉鎖を余儀なくされたこともありました。不死鳥のごとく復活を遂げるには、1997年のグレンモーレンジィ社による買収を待たねばなりませんでした。

Against the Odds

アードベッグの苦難

古くから熱狂的に支持されてきたアイラモルト、アードベッグ。高い名声にも関わらず、その歴史は決して明るい側面ばかりではありません。蒸留所閉鎖の危機にたびたび見舞われ、存続すら危ぶまれた過去。そんな窮地からの復活劇の裏には、アードベッグを愛してやまない人々の思いがありました。

Ardbeg Returns

アードベッグの復活

数々の危機を乗り越え1997年、アードベッグはいよいよグレンモーレンジィ社の傘下へ。すべてのアードベギャンのために不死鳥のごとく蘇ります。

アードベッグの復活について
当時の関係者はつぎのように語ります。

Continued Determination

蒸留所の壁に、靴箱がひっかけてあったんだ。
「これはこの地域の風習か何かかな?」と思って蒸留所メンバーに聞いてみると…驚いた。箱を外してみると、電気のブレーカーが出てきたんだ。壊れたカバーを修繕する費用を節約してまで運営を続けてきた努力にすごく感動したよ。

Dr. Bill Lumsden

In the midst of tragedy

アードベッグに赴任する夫と共にアイラに降り立ったのが97年の8月。ちょうどダイアナ妃が事故で亡くなった日だったから、その日のことはとてもよく覚えているの。当時の蒸留所は改修前でまだボロボロ。アイラに行く前「アードベッグは素敵なところだよ」なんて言っていた夫に、思わず「うそつき!!」って叫んでしまったくらいよ。

Jackie Thompson

Ardbeg Distillery

現在のアードベッグ蒸留所

Peaty Path
to Maturity

熟成までの過程

1998年に蒸留された原酒を数年おきにボトリングし、熟成の過程を一般公開。
アードベッグはファンと共に再生の道のりを歩んできた。

  • 2003

    Very Young Ardbeg for discussion

    Very Young Ardbeg for discussion

    ベリー・ヤング アードベッグ
    フォー ディスカッション

    1997年のアードベッグ(グレンモーレンジィ社による初めての蒸留酒)をコミッティーへ提供し、アードベッグが正しい方向に進んでいると伝えるためにリリース。

  • 2004

    Very Young

    Very Young

    ベリー・ヤング

    2004年発表の6年熟成

  • 2006

    Still Young

    Still Young

    スティル・ヤング

    2006年に発売の8年熟成

  • 2007

    Almost There

    Almost There

    オールモスト・ゼア

    2007年に発売の9年熟成

  • 2008

    Renaissance

    Renaissance

    ルネッサンス

    2008年6月発売、10年熟成。グレンモーレンジィ社体制以後のウイスキーのみ使用のボトルとしては初の10年もの。『ルネッサンス』の発表をもって”Peaty path to maturity”シリーズが完結しました。

ARDBEG
TEN Years Old

アードベッグ 10年

ファンと共に再生の道のりを歩んできたアードベッグ。
2008年7月からは新体制移行後に蒸留した原酒のみを使用した「10年」がリリースされ、
アードベッグ復活を世に知らしめることとなりました。

TEN Years Old
Aroma
海を思わせるヨード香、燻製魚、炭焼コーヒー、柑橘系の果実の香り。
チョコレートとトフィーの甘さやシナモンスパイス、
薬品のようなフェノールの香りが魅力的に絡み合う。
Taste
少しぴりっとした刺激があり、その後重厚感が現れ甘美な味わい。
フィニッシュはドライ。
タバコの煙とエスプレッソコーヒーのフレーバーとともに、
深みのあるピート香が口一杯に広がる。

「伝統的なアードベッグのスタイルを再現しようと、できる限りを尽くしました。モルトはポートエレンで50/65ppmのヘビーピートに仕上げています。熟成樽の材質も、ぐっと良質になっています。」蒸留・製造責任者
Dr. Bill Lumsden